一般向け 科学技術記事


19.「続原発と脱原発の論点比較」 伊藤泰男 (第43回STS研究会資料)
−−いま日本では原子力発電を使い続けるのか、それとも原子力発電に依存しない社会を目指すのかについて議論百出している。続原発と脱原発の議論を俯瞰し、比較することによって見えてくるものは何か。両者の論点を一覧比較してみると、投げ合っている論だけではなく、語られない部分にも大きな意味を見出せる。多消費社会システムからの脱却とそれに基づく脱原発を主張する。
 
(第T部):福島原発事故の責任/倫理/ポスト福島原発事故/放射線安全性リテラシー/原子炉の安全性/高レベル廃棄物最終処分/発電コスト/エネルギー政策/社会経済・環境への影響/核兵器戦略・日米安全保障/原発輸出/まとめ (第2部}:続原発と脱原発 論点比較表


18.「世界の動く仕組み(V):プロパガンダと仕掛け(Incentivize)」 伊藤泰男 (第41回STS研究会資料)
−−現代の社会で決定権を握っているのは大企業を中心としたcorporatismであり、官僚・メディア・学者などの同盟エリートを取り込んで我々の日常を支配する。我々は社会の消費歯車として周辺に配置され、コントロールされている。現在のcorporatismはこうした”タコ壺構造”を維持することに大きな努力を傾けているとする理解の上で、では、それがどのように仕組まれているのか、私たちはそれにどのように向き合えばよいのかを考える。
 
支配と民主主義/プロパガンダ/仕掛ける(Incentivize)/抗う


17.「原発輸出の思惑」 伊藤泰男 【第37回STS研究会資料)
−−今、安部政権は経済政策「三本の矢」の中で成長戦略の大きな柱として原発の再稼働をめざし、原発輸出のトップセールスに邁進しようとしている。国民の中から批判があるにもかかわらず強気に進める背景は何か?また、それは世界の原発の需給関係の中でどのような位置にあり、どのような問題をはらんでいるのか?
 
日本の原発輸出/日本の原発メーカー:原発輸出官民体制:原発輸出の主な動き:原発輸出固執の理由 原発輸出国の思惑/途上国の理由・原発導入条件:原発導入課題 原発輸出についての諸外国の姿勢/ドイツ:韓国:ロシア 評価



16.「世界の動く仕組み(U):主権を握るセクター」 伊藤泰男 (第36回STS研究会資料)
--企業と官僚・メディア・学者からなる同盟エリート階級は、力の構造 "corporatism" を形成する。この種のセクターは互いの利害を調整して体制を維持する結果、政治経済的に社会を牛耳るエリートと、彼らに依存する大衆とからなる構造的な格差社会を導く。Corporatism に捉えられた現代では、人々の民主主義は幻想でしかない。このタコ壺構造から現代人を解放する手立てはあるのか。
 
民主主義(Democracy)というイデオロギー/主権を握る数々の戦略:政治への関与とコントロール:メディアへの介入:教育への介入:大衆を消費社会へ誘い込むこと:大衆の考えを操作する組織的プロパガンダ(PR活動):学者の世界への介入・誘導/結論の代わりに



15.
「世界の動く仕組み(T):私たちのタコ壺構造について」 伊藤泰男 (2012年9月5日 STS研究会資料)
--私たちは縦糸と横糸で妙みに創り出された世界の”タコ壺”に囚われ、何が本当かが見えないまま、それぞれのタコ壺で生かされている。世界の縦糸は私有財産権、資本主義、帝国主義、理想主義・アナキズム・人間主義・社会主義リバタリアンなどの思想、横糸は経済界、教育、メディア、合意の形成、科学技術/専門化、軍事などの実体であり、それらが互いに織りなす結果、世界が動くのだ。
 
現代語字典/民主主義 平和 自由 自由経済 侵略からの防衛 和平プロセス 社会主義 社会保障制度 欲望


14.
「現代死生観について」 伊藤泰男 (2012年4月8日 STS研究会資料)
--現代の高齢者の死生観の問題は、ヒトは死ぬということを観ないようにしてきたところに過ちの一端があるように思われる。ヒトは釈迦が言うように「空」、即ち”より大きな普遍的なものが現象したモノ”でしかないと達観し、そのようなものの部分的なうたかたとして自らを認識することが重要なのではないか。現代の高齢者はいかに生き、いかに逝くべきかを問う。
 死生観の歴史/民俗学的な死生観 宗教の死生観 自然哲学における死生観 近世哲学 釈迦の死生観 日本人の死生観 鎌倉期以降の宗教的深化 武士道 文芸哲学的な死生観/現代の死生観/死生観への科学の影響 自死ということ 自然死パラダイムへ/”空”の哀しみと深さ/肩ひじ張らない死生観



13.
「FX-次期戦闘機への対処」 岡田修身 (2012年2月15日 STS研究会資料)
--わが国の主力戦闘機選定では巨額の金が動き、それに伴う利権の大きさの故か、過去には大きなスキャンダルもあった。歴史的経路をたどれば、その導入やライセンス生産の過程では、自国のための自主開発という主体性が忘れさられたかにも見える。日々高まる国際緊張の下で、着実な自主技術開発を達成するための問題点と課題を探る。
 
過去の調達/諸外国の状況/わが国の進むべき道/技術課題/自主開発/新素材/電子技術/エンジン高出力化


12.「再生可能エネルギーの社会受容性 大西輝明 (2012年2月15日 STS研究会資料)
--再生可能エネルギー(RE)は環境保護を重視する社会からは重要なエネルギー源のひとつであるとみなされている。それらの技術は人々の“身の丈”に合ったものであり、人々の理解範囲にあると思われているからである。では、REの社会受容に関しては何の問題もないのか。ここではいくつかの文献を介して、RE先進国における社会受容の現状を調査する。
 
風力発電/ドイツ/ニュージーランド/スコットランド・アイルランド/オランダ/スウェーデン/バイオマス発電/イギリス/cultural theory と RE に対する態


11.
「低レベル放射線影響についての諸説混沌の実態」 伊藤泰男 (2011年9月3日 STS研究会資料)
--〜100mSv以下の低線量域での生体反応は微弱なため、ガン発症のような晩発障害を他の原因によるものと区別してとらえることは難しい。多くの人が説を述べて群盲象をなぜるような状態である。しかしそれらをよく調べてみると、低レベル放射線は思ったほど危険ではないかもしれないことが浮かび上がってくる。
 放射線影響の基礎課程/放射線影響の臨床知見/低線量放射線に特異な生体反応/チェルノビリ原子炉事故/ICRP, UNSCEAR, ECRRなどの立場/個人差・年齢差・胎児・幼児/1回被ばくと長期被ばく/その他



10.
「地球温暖化問題の最近動向」 伊藤泰男 (2010年10月14日 STS研究会報告)
ーー近年の地球の平均気温の上昇は人為的なCO2濃度上昇に起源するという考えが、従来、強調されすぎてきたのではないか。地球史上のデータではCO2濃度と気温との間には相関関係があるものの、気温の変化は明らかにCO濃度に先行しており、CO2濃度上昇が気温上昇を引き起こすと言う因果関係は成立しそうにはない。IPCCの体質とメディアの報道姿勢を撃つ
 近年の地球の気温とCO2濃度の相関・因果関係について/IPCCスキャンダル/暴走/まとめ



9.「放射線を通してみた宇宙・地球・人間」 伊藤泰男 (2010年2月2日 STS研究会報告)
−−宇宙・地球が生まれてくる中で、放射線はどのように関与してきたのか。人間は放射線をどのように発見し、使っていくのか。
 いくつかの基礎的なこと/宇宙の始まりと物質の進化/星の誕生と死/地球の放射性同位元素/ヒトによる放射線発見と利用の歴史/放射線利用のいろいろ/エキゾチック粒子科学/原子力発電/核融合/放射線・原子力の光と影



8.
「似非科学考(πウォーターなどを例として)」 (2008年2月17日 STS研究会報告)
ーー健全な消費生活のためにも、さらに正しい科学リテラシーのためにも、似非科学は徹底的に批判されねばならない。ここでは「とんでも水」を例として、その「似非科学」の実体に迫る。
 
とんでも水/似非科学の生まれ方/どうして似非科学が儲かるのか/ある事柄(または効果)がないと言うことは証明できない/付録:とんでも水 狂乱の姿



7.
「私たちの中のテラー的なもの」 伊藤泰男文責 (2007年11月9日 STS研究会報告)
-ー一般に科学者の倫理という観点からは、原爆を深く反省したオッペンハイマーやアインシュタインなどが引き合いに出されるが、対極にあるエドワード・テラーについて語ることは遠慮があるようだ。しかし、現在の多くの科学者の在り様には、多かれ少なかれテラー的なものがあるのでないか。その意味で、テラーを見つめることは意味がある。当報文は研究会での議論をやや詳細に整理しなおしたものである。


6.「研修会の記録から」 (2006年12月21日)
−−ヨルダンの大学、およびイスラム文化と科学技術/放射線ガン治療について/ヘーゲルについて/底辺大学における英語教育/オーストラリアのretirement Village(退職者村?)の様子/科学技術社会研究所で扱うべき問題のいくつか/日本の武器技術と核武装/地球温暖化問題と原子力プロパガンダ/太陽光発電の実用につい


5.
「×をつけてはいけないー小学校の掛け算教育を例として」 伊藤泰男文責 (2006年12月7日研究会報告)
ーー2006年11月15日の朝日新聞「声」欄に、4人に色紙を5枚ずつ配ると何枚になるかという文章題に対する掛け算式は5×4と教えられていて、4×5は×になるとのお父さんの投書があった。このお父さんはどちらでもよいと考えているのだが、学校で×をつけられることを気にするお母さんとの間に悶着が生まれてしまったというのだ。こうした問題に対する伊藤の見解を記す。


4.「『男女共同参画』に対する視点」 伊藤泰男文責
ーー科学技術社会研究所の研修会の話題の一つに、男女共同参画の問題がある。当報文はそれらの議論を踏まえてまとめ、更なる議論に供する。
 
今、男と女のどちらが幸せか/今、なぜ「男女共同参画」が言われるのか/男と女の能力と性質/科学技術社会での男女参画



3.
「エネルギー浪費時代の次に来る社会」 岡田修身 (2005年11月11日研究会報告)
−−「エネルギー政策に限れば、我が国は石油石炭の輸入に頼る比率を下げる努力を行うべきで、近い将来を展望した核融合などの新エネルギー開発にももっと力を注ぐべきである。これにともなう痛みを国民全体で共有すべく、真剣なPRに努めなければならない」と説く。
 
エネルギー消費の現状/エネルギー生産の現状/その先の世界のために


2「科学技術と社会試論」 伊藤泰男
ーー市民にとっての科学技術/日本における科学技術の発展/社会における科学技術の姿:科学技術社会の構成員の姿:偽科学/これからの科学/なぜ、科学的合理性を欠いた思考・判断が多いのか/どうすれば良いのか/科学技術研究所の課題


1.
「劣化ウランについて」
−ーウラン起因とみられる疾病については、中東湾岸地域やバルカン半島で多くの事実がある。一方、湾岸、バルカンで多くの劣化ウランが撒き散らされた事実があるならば、劣化ウランの多用が湾岸症候群やバルカン症候群を引き起こした可能性は極めて高い。
 
劣化ウランとは:その出所/劣化ウランの軍事利用/劣化ウランによる汚染/劣化ウランの毒性/その論点